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Hallo!旅行するなら公共交通機関利用なAnn(@Ann01110628)です(=゚ω゚)ノ
本記事では2022年11月2日に連邦政府と州政府が合意した『Deutschlandticket』(49ユーロチケット)についてご紹介します。
『Deutschlandticket』(読み:ドイチュランドチケット)はひと月49€なので49ユーロチケットと呼んでいましたが、このたび略して『D-Ticket』(Dチケット)という名称も使われています。

Dチケット…言いやすいね!!
このチケットは『9-Euro-Ticket』(9ユーロチケット※2022年6~8月までの3ヶ月間一ヶ月9€でドイツ全土の公共交通機関が利用できたチケットで多くの話題をよんだ)の後継チケットとして登場します。

ちなみに9ユーロチケットは約 5,200万枚が販売されて、3ヶ月間自動的にチケットを受け取っていたAbo加入者は少なくとも約1,000万人に達したらしい。
現段階で分かっている内容についてまとめました(また変更となる可能性もあり)。
■初回公開日:2022年11月4日

チケットの概要・期間・対象者・料金:旅行者は使える?
- ドイツ全土の公共交通機関が一ヶ月49ユーロで乗り放題できるチケット
- 【利用できるもの】
ÖPNV(公共近距離旅客輸送)=ローカルの公共交通機関の2等席のみ
・普通の鉄道(例:Sバーン、RB、RE※、IREなど)
※DB Fernverkehr運行のREのぞく
・地下鉄(Uバーン)
・トラム(Straßenbahn)
・路線バス
・公共交通機関としてのフェリー(例:ハンブルクのHVVやベルリンのBVGが運営しているもの) など - 【利用できないもの】
ICEやIC/ECなど長距離列車(例外あり)、Flixtrain、タリス、Flixbusなどの長距離バスは利用不可
- 2023年5月1日~
- 毎月キャンセル可能なAbo(定期購入)チケット
※9ユーロチケットのような月額パスではなくAbo(定期購入)です。キャンセルしない限り自動的に毎月の支払いが続きます
- ドイツ国内外の居住者
※今のところ購入対象者の条件についての規定はないので、購入ができれば9ユーロチケットと同様に海外旅行者も利用できます(ドイツ国内に居住してなくてもOK)。しかし、ドイツ鉄道をはじめ支払い方法がSEPA-Lastschrift(ドイツやSEPA加盟国の銀行口座所持者)*のみの販売元が多いため、口座を持っていない日本在住の方は購入が難しいです(*2)。ただし、探せばクレジットカード決済を対応しているところ(*3)もあるので、そこで購入できれば使えます。また、チケット購入前に自身でキャンセルができるかを必ず確認してください。キャンセルできないと毎月支払いが続きます。購入やキャンセル方法は販売元によって異なります。
*SEPA加盟国:ドイツをはじめとしたEU27ヶ国、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、モナコ、スイス、サンマリノ、アンドラ、バチカン市国、英国
*2)日本在住でもWise(公式サイト)のユーロ(EUR) 口座情報を所有している人は、IBANとSWIFT/BICコードが付与されるので口座払いが可能だと思います。Wise便利ですよ。
*3)クレジットカード決済を対応しているところ:別の段落で後述します
- 1ヶ月49 €
※2024年は料金が値上がりする予定です。

円安のいまのレートだと7000円ちょいだから旅行者にとってはとてもお得だよね。でもまだ利用できるか分からないのと、買えたらキャンセルするのを忘れずにしないとね!
49ユーロチケットがあれば、ドイツ全土のバス・電車などがこの値段で乗れるというのはすごいですね💡
発売日・チケットの購入方法・キャンセルについて
- 【発売日】2023年4月3日
- 【買い方】オンライン(デジタルチケット)メイン ※券売機での販売はなし
・ドイツ鉄道:公式オンラインサイト(bahn.com)、公式アプリ、トラベルセンター(DB Reisezentren)
・ドイツ鉄道以外:各公式オンラインサイト、公式アプリなど
※Abo(定期購入)チケット保有者については9ユーロチケットのときは特に手続きは不要でしたが、今回の49ユーロチケットは利用の運輸会社から手続について追って連絡があるはずです。49ユーロチケットの場合、基本的に既存のAboチケットの特典は引継ぎされないため、既存のAboチケットか49ユーロチケットかを選択することになると思います。中には自動で49ユーロチケットに切り替わる運輸会社もあるので、公式サイトなどでご確認ください。 - 【キャンセル】当月の10日までにキャンセルすれば翌月以降の支払いは不要
※例:5月3日購入で6月以降は利用しない→5月10日までにキャンセル(解約)が必要。つまり5月11日以降に購入し、6月不要な場合はすでにキャンセル期間が過ぎているため6月分も払う必要があり、かつ6月10日までにキャンセル手続きをしないと自動で支払いが続く
※キャンセル方法については購入元によって異なるので要確認
ドイツ鉄道でのチケットの支払い方法と買い方、キャンセル方法
SEPA-Lastschrift(SEPA-口座振替)のみ
ドイツ鉄道で49ユーロチケットを購入する場合は支払い方法がSEPA-口座振替のみです。クレジットカード決済やペイパルでの支払いはできません。
そのため日本の口座では利用できないので、日本からの旅行者の方はドイツ鉄道での49ユーロチケットは購入できないことになります。

ドイツ鉄道以外の販売元で、クレジットカード決済が可能なところを探せばワンチャン?




画像①のカレンダーアイコンを選択し、画像②で利用開始月(日)を選択します。ちなみに月半ばを選んでも最終的に月初めの1日からの契約になるので、あまり日付は関係ない感じです。日付を選んだら画像①に戻るのでSuchenを押して次にいきます。
会員登録済みの方はログイン、未登録の方は会員登録をします。

先ほども言いましたが、どの日にちを選択しても有効期限の開始は月初めの1日になります。


以上で購入完了。チケットはデジタルチケット(アプリ内のモバイルチケット)になります。
当月の10日までにキャンセル手続きが必要
もし5月で利用をやめたい場合は5月10日までにキャンセル手続きが必要です。
ドイツ鉄道で購入した場合はドイツ鉄道のAboportalのページからキャンセルができます。
期限がすぎてしまった場合は翌月以降も支払いが続きます。
SemesterTicketゼメスターチケット所持者
一例:SemesterTicketゼメスターチケット用のアップグレードチケットを購入する
たとえばSemesterTicketの提供がNRW州のKVBの場合、2023年の夏学期はアプリからアップグレードチケット(追加チケット)を購入でき、毎月15,28€の追加代金でDeutschlandticketとして利用できるようです(KVB公式サイト)。また、同州のRheinbahnの場合は同じくアプリで月12,33€でアップグレードチケット(追加チケット)を購入できます(Rheinbahn公式サイト)。
各州や提供のVerkehrsverbund・Verkehrsunternehmenによって対応が違うので、詳しくは所属の大学や該当箇所に確認ください。
そのほかの注意点
いいえ。
49ユーロチケットことDeutschlandticket(Dチケット)は名義人本人のみ利用可能なので、貸し借りはできません。
5歳以下のこどもであれば無料で乗れます。
6歳以上はチケットが必要です。
いいえ。
基本的には移動する各ルートの追加チケットが必要です。
使い方
チケットと顔写真付きの身分証明書を持参する
ドイツの鉄道は改札がないのでチケットと身分証明書(IDやパスポートなど)を持参すればOKです。検札(コントロール)がきたらチケットを提示してください。バスの場合は乗る際に運転手さんにチケットを提示すればOKです。
追加チケットがある人は同じく所持し、提示してください。

詳しくは上記《【旅行者OK】49ユーロチケットをクレジットカードで買えるアプリ≫をご覧ください。
ドイツ鉄道の公式サイトと公式アプリでの時刻表検索(乗換案内)で、49ユーロチケットが使えないICEなどの長距離列車を除く検索方法をご案内します💡

つまりローカルだけ検索できる方法ね。
ドイツ鉄道の公式サイトbahn.deの場合
ドイツ鉄道公式アプリの場合





最初は「Alle」全てにチェックが入っているので、「Nur Nah-/Regionalverkehr」ローカルのみにチェックを入れます

ICEやICなど特急列車が項目から外れました。これでローカルの移動手段のみ出てきます。最後に「Fertig」を押し、そのあとOptionenの上にある 「Bestätigen」をタップして完了です。

※これは9ユーロチケット期間に調べたデュッセルドルフ中央駅⇔フランクフルト中央駅間のローカル移動の検索結果になるので、金額は現在異なりますのでご承知おきください。
利用できるICEやIC

- Rostock Hbf – Stralsund Hbf
- Stuttgart Hbf – Singen/Konstanz
- Westerland – Niebüll (IC 2075のみ※土曜を除く平日のみ)
- Bremen Hbf – Norddeich Mole/Emden Außenhafen など
49ユーロチケットではICE/ICは利用できません。しかし、一部ルートでは利用可能なものもあります。
確認方法としては、ドイツ鉄道の公式サイトやアプリの乗換案内の列車の詳細をチェック。
【Deutschland-Tticket gültig】と記載があれば利用可能です。
利用できないRE

- Dortmund – Dillenburg (Hessen)/RE 34
- Berlin – Prenzlau/RE 14、RE 28
- Potsdam – Cottbus/RE 56 など
REは基本利用できますが、【DB Fernverkehr運行のREのみ】49ユーロチケットでは乗れません。
利用できないREの確認方法としては、ドイツ鉄道の公式サイトやアプリの乗換案内の列車の詳細をチェック。
【RE / IC】・【Deutschland-Tticket nicht gültig】・【Betreiber:DB Fernverkehr】という記載がある場合は乗れません。
以上、『2023年5月から始まる一ヶ月49€でドイツ全国の公共交通機関が乗り放題』できるチケットご紹介でした💡
低所得者の方には特に救済にならないという批判やそのほかいろいろと問題があるチケットですが、私はいま定期券を年間定期購入しており毎月60ユーロ近く払っています。それが49ユーロとなり、かつドイツ全土利用できるというのは大変助かりますよね。
ただ日本とは違い、多くの公共交通機関は時間通りには運行しないドイツ。通勤者の負担緩和や環境のために公共交通機関を利用する人を増やすという政策な訳ですが、その反面交通網に多くの混乱が生まれ使い物にならない…なんてことがならないといいなぁと思います。

てかさ、ドイツ鉄道のドイツ全土利用できる1日券(Quer-durchs-Land-Ticket/ドイツ鉄道のみ利用可)は通常だと1人42ユーロだからね。財源大丈夫なんだろうか…。
それでは(=゚ω゚)ノ
気を付けてはいますが、情報の正確性については保証しません。
気づいた点や何か情報が分かった場合は訂正、追記します。
49ユーロチケットは基本利用できないけどドイツの旅行に必須の特急について