Hallo!旅行会社勤務時代は海外旅行担当が長かったAnn(@Ann01110628)です。(=゚ω゚)ノ
海外旅行の最重要事項である渡航条件。
現在、ありがたいことに日本国籍のパスポートであれば、査証(ビザ)なしで入国可能な国は多いですよね。
現在私が住んでいるドイツも観光やビジネスなど短期間の滞在であれば、日本人は査証(ビザ)なしで入国が可能です。
しかし有効な日本国籍のパスポートを持っていれば良い訳ではありません。
訪れる国によって条件は異なり、その条件を満たしていなければ入国できません。
その条件を満たしていないと、基本的には出発地の空港で航空会社に搭乗拒否をされることになります 🙄
ということで、この記事では『日本国籍者がドイツに査証(ビザ)なしで訪れる場合の渡航条件やパスポートの残存期間』を中心に、『ドイツ入国時の注意点』についてもご紹介します 💡
海外旅行に慣れていない方より、慣れている方の方がこの手のトラブルにあいやすい傾向です。
また現在はオンラインでの航空券購入も多くなり、渡航条件を自分で確認しなくてはならない場合が増えています。
私もですが、「慣れているから」「何度も海外に(その国に)行っているから」と慢心するのではなく、旅行の計画を立てると同時に必ず自身で渡航条件やパスポートの有効な残存期限をチェックしましょう 😀
今回主役はドイツですが、海外旅行の一般的な注意点としても見ていただければと思うので、ドイツ以外に行く方もぜひご覧ください。
■初公開日:2018年4月27日
現在日本を含む第三国からのドイツへの渡航は例外をのぞき、入国制限(入国禁止)中です。(参考:ドイツ大使館)
目次:タップで移動
査証(ビザ)なしでドイツに入国できる条件
入国から90日以内の短期滞在
有効な日本国パスポートを所持する日本人は、空港トランジット、(90日以内の)観光または出張に際して、ビザの必要はありません。
出典:ドイツ大使館
まず査証(ビザ)の必要可否。
日本国籍の有効なパスポートを持っていれば、ドイツ入国から90日以内の短期滞在(観光やビジネス)は査証(ビザ)は必要ありません。
パスポートの有効残存期間
2013年8月1日より、日本国籍を含むすべての国籍の方はドイツを含むシェンゲン協定国を出国する日より3ヶ月以上パスポートの残存期間が必要となりましたので、ご注意ください。
出典:ドイツ大使館
しかし、有効なパスポートを持っているだけでは無査証(ビザなし)入国の条件にあてはまりません。
ドイツに90日以内の短期滞在の入国に必要なパスポートの残存期間は、『ドイツを含むシェンゲン協定国を出国する日より3ヶ月以上』です。
出国日より3ヶ月以上ということなので、パスポートの残存期間が出国日より3ヶ月未満の場合は入国できません。
Mr.ソーセージ
とは残念ながらならないのです。
- 【ドイツ(またはシェンゲン協定国)の出国日】2020年5月1日
- 【パスポートの有効な残存期間】2020年6月1日
出国日からパスポートの有効な残存期間が1ヶ月あるが、必要条件である『シェンゲン協定国を出国する日より3ヶ月以上』が足りないので入国不可😱
パスポートの残存期間が足りないとどうなる?
(B) (旅券及び査証)
略
(b) 会社は、適用法令等に従わない旅客又は出入国手続書類その他の必要書類に不備のある旅客の運送を拒否します。
出典:JAL
上記は『国際運送約款(旅客及び手荷物)』の『第16条 (出入国手続)』の『 (B) (旅券及び査証)(1)b』です。
航空会社は乗客の渡航条件を満たしているかの確認義務があります。
ドイツへの査証(ビザ)なし渡航の場合、必要な条件はパスポートの残存期間がシェンゲン協定国を出国する日より3ヶ月以上あること。
これが満たされていなければ、航空会社から搭乗を拒否をされます。
つまり出発できません!
Mr.ソーセージ
Mr.ソーセージ
Mr.ソーセージ
とルンルン気分で出発当日に空港に行っても、そこでパスポートの残存期間が足りないことが発覚すれば旅行が中止。こんなの悲しすぎます…。
…たった数日足りないぐらい大丈夫だよね?
と思っていても残念ながらダメ。
航空会社は入国拒否された乗客(INAD =Inadmissible Passenger)を運送してきた場合、該当国の入国管理局より罰金を受けたり、乗客を送還しなくてはいけないのでチェックはしっかり行われます。
ドイツに行くと決めた瞬間にパスポートの残存期間はチェックしておきましょう!
Ann
だけど、ドイツおよびヨーロッパはこのご時世だし、まず無理だと思う。
※ただ請求するかは航空会社次第。
180日内の中で90日間のルールも要注意
あらゆる180日の期間内で最大90日間
出典:外務省
ドイツの査証(ビザ)なし短期滞在の入国の条件として、もうひとつ大切なのがシェンゲン協定国内の滞在(ドイツ含む)を『あらゆる180日の期間内で最大90日間』の滞在であるということです。
言い直すと、180日をさかのぼってその中でシェンゲン協定国内に最大90日までが滞在可能ということになります。
180日間で何度か入国し、90日をオーバーするような中期滞在をするような方はあまりいないと思うのですが、計算間違いでオーバーステイやビザが必要になってしまうということにならないように 💡
計算(確認)には『Short-stay Visa Calculator』というシステムが推奨されています。
私は大丈夫かな??
という方は確認してみてください。
ほか、ドイツ入国時の注意
未成年の渡航
国際的な子供の連れ去りなどを防ぐため、ドイツも未成年が単独、または片親での渡航の際には渡航同意書の携帯を推奨しています。
ドイツの入国審査は厳しい?eチケットを携帯しておこう
近年ドイツの入国審査が厳しくなったという声を聞きます。
上記記事も少し書きましたが、出国用の航空券の提示を求められたり、所持金の金額やホテル名を聞かれたりということがあるみたいです。
もちろん担当審査官によりますが、出国用の航空券があれば不法滞在を疑われることは少なくなります。
入国審査時にeチケットをすぐ出せるようにしておくと便利ですよ💡
また、ドイツ経由でヨーロッパに長期滞在予定の方は査証(ビザ)がないと、入国拒否される場合があるのでご注意ください。
新型コロナウイルスに対するドイツ国内の対応
こちらにまとめています。
2022年以降はETIASの取得が義務化
今まで日本国籍者は無査証(ビザなし)入国ができるというお話をしてきましたが、それもあと少し。
2022年(予定)からは、『ETIAS』という電子渡航認証システムで渡航許可の取得が事前に必要になります(導入は決定済みで、開始の詳しい日程はまだ未定)。
すでに米国『ESTA』、オーストラリア『ETAS』、カナダ『eTA』が電子渡航認証システムの制度をはじめています。
もし渡航前に取得ができなければ、無査証(ビザなし)では出発ができず、査証(ビザ)が必要になります。
一般人にとって取得自体は問題はないと思いますが、十分な残存期間のパスポートがあるだけではヨーロッパ(一部除く)に行けなくなってしまうので、行くならいまのうちですよ~!
最新の情報をチェック
情報は予告なく変更となる場合があります。
旅行会社勤務時代も何度か変わった国がありましたし、いつも急です。
必ず最新の情報を確認してくださいね 😉
1つのサイトで確認するのではなく、複数のサイトで確認するのがおすすめ 💡
パスポートの残存期間が1年未満になれば新規取得を
出発当日、空港で多いトラブルの上位に『パスポートの残存期間が足りない』『パスポートの期限が切れていた』などがあります。
まず大事なのは事前の確認です。
上記のようなことにならないように、パスポートの残存期間が1年未満になった場合は早めに新しいパスポートを取得しましょう。
パスポートは期限切れにならなくても、残存期間が1年未満になった場合は新しいパスポートを申請ができます。
また、さきほど書いたように何の前ぶりもなく訪問国の渡航条件が変わったりします。
Mr.ソーセージ
と思っていたら出発1週間前をきったある日急に…
友人
Mr.ソーセージ
となるかもしれません。
もちろんこれは珍しいパターンですが、パスポートの残存期間が1年未満になったら早めに新しくしましょう。
【参考】東京都生活文化局パスポート
また、『期限切れのパスポートを持ってきてしまった』という方も意外といるので、期限切れの古いパスポートは有効なパスポートと一緒にせずに別で保管しましょう。
期限切れのパスポートは新規パスポートを取得する際に穴が開けられます。ただ並べてみても見分けがつきにくいので要注意!
何より大事なのは渡航条件の確認!!
何度も何度も同じことを繰り返して恐縮ですが、本当にドイツや海外旅行に行くときに大事なのは訪問国の渡航条件です。
『パスポートの残存期間が足りない、期限が切れている』というトラブルは、事前の確認で新しくパスポートを取得できれば回避できます。
楽しみにした旅行が最悪の思い出にならないように、必ず早めに確認してくださいね 💡
それでは(=゚ω゚)ノ